フリーランスに依頼する全てのクライアントが、誠実なわけではありません。フリーランスの立場の弱さにつけ込む、問題のあるクライアントも存在します。トラブルに巻き込まれる可能性もあるので、業務委託契約の解除について詳しく知っておきましょう。フリーランスからの契約解除の手続きは認められていますが、契約解除に関する法律の定義はやや曖昧なため、確実に契約解除できるとは限りません。
契約書に契約解除についての条項がある場合は記載の内容に従えば良いですが、問題は契約解除についての条項がない場合です。この場合、クライアントは契約解除に応じられないと主張し、意見が平行線を辿る恐れがあります。話がこじれると専門的な知識なしで解決するのは困難なので、弁護士や行政書士など法律の専門家の力を借りることも検討しましょう。
クライアント側に問題があり契約を解除したい場合、まず契約履行の催告を行います。これは、契約書に従った行動を取ってくださいという意味の通知です。契約履行でも改善が見られない場合、業務委託解除通知を内容証明郵便でクライアントに送付すれば契約解除となります。もっとも、クライアントと揉めている状態では基本的な方法が通用するとは限らないので、法律の専門家と相談したうえで対応を決めるのが確実です。
フリーランスとして働く場合、業務委託契約に関するトラブルに巻き込まれないよう、契約書に契約解除についての条項があるかを必ず確認しましょう。契約解除についての条項がない場合、何らかのトラブルが発生すると泥沼になりかねません。